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社内不倫の相手からセクハラと言われた

目次

1. 社内不倫

職場の同僚や、上司部下の関係で、不倫関係をもってしまう、いわゆる社内不倫のトラブルでご相談にいらっしゃる方は多いです。
不倫相手と勤務先が同じどころか、同じフロアの、しかも席が隣といったケースもあり、交際解消でトラブルになった後も、職場で顔を合わせ、場合によっては仕事を一緒にしなければならないというのが、社内不倫の特徴です。
そのため、別れを告げられた不倫相手としては、怒りを増幅させやすい環境にあるといえ、不倫相手から、思いがけない訴えが出てくることがあります。

2. セクハラという訴え

社内不倫における相手からの訴えで典型的なものが、「セクハラだった」というものです。場合によっては、強姦だったと言われることもあります。特に上司・部下の関係である場合、実は交際は本意ではなかった、断れなかったといった主張が不倫相手からなされることもあります。
あくまで双方が合意して不倫関係を続けてきたのだから、不倫相手がそんなことを言い出すはずがないとお考えかもしれませんが、社内不倫では、意外とこのようなセクハラの主張がなされることが多いです。

3. 勤務先への対応と対策

勤務先にセクハラの申告がなされると、勤務先より聞き取りの調査がなされますし、少なくとも、勤務先でのお客様の信用は下がってしまいますので、不倫相手がそういったことを言い出している場合には、要注意です。
また、実際に不倫相手が被害者として勤務先にセクハラの申告をした場合、不倫相手の言い分を踏まえて、セクハラがあった前提で処分がされてしまう可能性があります。そのため、過剰な処分がなされないように、会社にポイントを押さえた適切な説明をしなければなりません。
このときに重要になってくるのは交際中の不倫相手とのやり取りです。それまでの円満なやり取りや、不倫相手の方がむしろ積極的に交際の継続を望んでいるようなやり取りがあれば、それはお客様を守る重要な証拠になってきます。
ご相談いただければ、それまでの交際経緯をヒアリングした上で、会社に事情を説明する際のポイントを弁護士が具体的にアドバイスすることもできます。
交際解消にあたって、不倫相手より、「セクハラ」という言葉がでた場合は、このように事態が悪化する傾向にありますので、まずは速やかにご相談ください。